私立なら医学部予備校の方がいい?医学部予備校に通うメリット|デメリット

医学部予備校に通うメリット

本気で医学部の合格を目指す人におすすめなのが医学部予備校だ。特に私立医学部を目指す人には最適な候補となりうる。ただ、集中して学習できるため、国立を目指す人も一考の余地はあるだろう。

様々なメリットを持つ医学部予備校だが、挙げるとすれば強みは以下の3点だ。

  • 医学部入試に関する情報源が魅力
  • 個別指導や進路相談が利用しやすい
  • ライバルと一緒に切磋琢磨できる

医学部予備校は、合格を目指す人にとって魅力的なメリットばかりである。絶対に落ちたくない、何が何でも合格したい、という人は入学を検討してみると良いだろう。

医学部入試の情報が豊富

医学部予備校は医学部の入試に特化している点が特徴だ。一般入試はもちろん、各種推薦やAO入試の情報もしっかり揃えてある。医学部の入試に関する情報は、常に最新のデータを掴んでおくべきだが、医学部予備校に通えば自分で情報収集する必要がない。講師らへ聞けば全部教えてくれるからだ。これが大手の予備校だと、不足した情報は自分で調べないといけないだろう。

なお、二次試験で実施される小論や面接の対策にも有用である。予備校側が情報を網羅してあるので、各大学に合わせた対策ができる。医学部の二次試験は対策が難しいとされるが、医学部予備校なら万全な対策が可能だ。

個人指導や進路相談なども受けやすい

大手と違って生徒数が少ないため、個人指導を受けやすいことも利点である。大手の予備校だと講義形式で授業が進むが、講師へ質問したり、直接レクチャーしてもらえる機会はめったにない。だが、医学部予備校は講師との距離が近く、いつでも気軽に質問できるのだ。個人指導も受けやすいだろう。

進路相談もしやすい。大手予備校に通う人は、まず学校の先生に相談するだろう。しかし、医学部予備校は講師が医学部受験のプロであり、豊富な経験と実績を持つ。そのため、現在の学力に合った大学を教えてもらったり、学習で伸ばすべき点など、具体的な進路アドバイスを受けられるのだ。これは大手予備校にはない強みである。

同じ目標を持つライバルと競い合いながら学力を伸ばすことができる

医学部予備校は学力の高い生徒が集まっており、皆が医学部の合格を志して日々頑張っている。同じ共通目標を持つ仲間であり、ライバルでもあるが、良い意味で切磋琢磨できるのだ。互いが刺激しあい、励まし合いながら学力を伸ばしていける。こうした環境で過ごせば、日々自分の成長を感じられるだろう。

大手予備校もライバルはいるが、同じ大学・学部を目指す人は少数だ。やる気がない生徒も少なくないので、モチベーション低下など悪影響を受ける可能性も高い。環境を重視する人にはデメリットが大きいだろう。

医学部予備校に通うデメリット

一方、医学部予備校にもデメリットはある。特に以下の3つは致命的な欠点だ。

  • 授業料は大手予備校の比ではない
  • 理系科目に偏重している場合もある

授業料の高さと科目偏重がネックといえる。捉え方は人それぞれだが、懸念を感じたら入学を考え直しても良いだろう。

とにかく学費が高い

授業料が非常に高い点は最大のデメリットだ。大手予備校は生徒数が多いことから授業料も安い傾向にあるが、医学部予備校は大手の数倍高いと考えておこう。詳しくは別記事で触れるが、金銭的な余裕がなければ厳しいレベルだ。

どうしても通いたい場合は奨学金や特待生度がある予備校を選ぶと良い。ただ、奨学金などは枠が限られるため、条件や審査基準は入念にチェックしておこう。

文系科目の講義が充実していない場合がある

医学部予備校は理系科目に力を入れている予備校が非常に多い。このため物理や生物、科学のほか、英語や数学の対策には最適といえる。しかし、文系科目が苦手な人は注意が必要だ。実は文系の講義が若干少ない予備校もあるのだ。場合によっては、文系科目の自習時間を多めに取る必要があるだろう。

国立の難関校を受験する人は、大手予備校に通うケースが多いとされる。大手は全科目を万遍なく対策できるからだ。センター試験では国語などの文系科目も出題されるが、医学部は高い得点率が求められるため、文系で点を落とすと非常にまずい。学校にもよるが、9割前後は必要になってくる。文系科目で点を落とした結果、点数がわずかに足りず、泣く泣く浪人というケースも十分ありうる。

そのような事情があってか、国立狙いなら大手予備校が最適なのだ。もちろん文系が得意なら医学部予備校でも問題はない。ただ、カリキュラムは学校によるので、しっかり確認して選ぶことをおすすめする。

医学部予備校を検討する際には、ぜひ大手予備校に通うメリットやデメリットについてもチェックしておくで、より客観的な判断で予備校を選ぶことができるだろう