大手予備校に在籍する有名講師の行う授業について

大手予備校の有名講師が行う授業とは?

駿台予備学校や河合塾、代々木ゼミナールなどは誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。これらは知名度の高い大手予備校に数えられるが、有名講師が多数在籍しているのも特徴だ。

中には有名講師の授業を受けるため、これらの予備校へ入学する人もいる。大人気の講師となるとテレビに出演することもあるし、夏季・冬期の特別講習はすぐに予約が埋まり、倍率が異様に高まることすらある。一度は授業を受けたいと考えている人も多いと思うが、有名だから授業も上質、と考えるだろう。だが、実は講師によって大きな違いがあるのだ。

受験に対する豊富な経験と実績に基づいた授業を行ってくれる

大手予備校の有名講師は、基本的に授業の質も高いが、自信の経験・実績に基づいて授業を行うことも少なくないのだ。「講師の経験や実績なんて意味がない」と考えるかもしれないが、それらに基づいて授業をしてくれるから、受験で大いに役立つのだ。

例えば知識だけで受験のアドバイスを行ったり、授業をする講師がいたらどう感じるだろうか。ほとんどの人は「受験対策になるのか…?」といった疑念を抱くだろう。説得力も無いし、授業を受けるだけ時間の無駄と感じるかもしれない。

一方で経験・実績豊富な講師の授業なら説得力がある。アドバイスも参考になるから、受験対策にはもってこいだろう。大手予備校の有名講師は、いつも経験・実績を基にした授業を行っている。一部の講師は除くが、ほとんどの受験生にとって参考になるだろう。

講師によっては本当に基礎から丁寧に教えてくれる

医学部の合格で大切なことは基礎学力だが、不安がある人もいるのではないだろうか。例えば文系科目が苦手な人や、数学は完璧でも英語は基礎もできていない、という人はいると思われる。医学部の合格を掴み取るならこれらの科目も基礎を完璧にするべきだが、自分で学習しても限界があるだろう。

そのような時は有名講師の授業を受けてみるのも良い。これは講師によるが、本当に基礎の基礎から丁寧に教えてくれる講師も中にはいるのだ。例えば有名な講師では小林隆章先生や、多田圭太朗先生やいる。師らの授業を受けたがる生徒は多いが、決して生徒を見捨てたりはしない。もし基礎ができていなくても、本当に丁寧に指導してくれるのだ。

教えてもらう講師によっては、学力を基礎から医学部合格に必要なレベルまで高めてくれる。もちろん自分の努力も必要だが、補えない部分をフォローしてくれるのは強みである。

大学進学後も通用する学力を授けてくれる講師もいる

こちらも講師によってだが、大学へ進学した後も通用できる学力が身に付く場合もある。それを授けてくれる講師が森下寛之先生や先述の小林隆章先生だ。師らの授業を受けた学生は少なくないが、一年分の遅れを取り戻しつつ、更に現役並に学力を高めてくれる。他にも難関大学向けコースで教鞭を執る講師なら、大学の講義かそれ以上のレベルの授業を行ってくれる場合もある。特に理数系科目が当てはまるので、医学部の受験生にとってはメリットが大きいだろう。

だが、受験と無関係のことばかり勉強するのは要注意だ。講師によって教えてくれる内容も異なるが、全てが受験に役立つとは限らない。そのため、本来の受験勉強が疎かにならないよう気を付けてもらいたい。

有名予備校の講師の授業は自分に合っているかどうか調べてとる

有名講師の授業は内容が充実しており、医学部受験に役立つことも珍しくない。しかし、安易に有名講師の授業を受けるのは危険といえるだろう。場合によっては時間を無駄にするか、後悔する可能性もある。何故なら、非常に個性的な講師や、癖・アクが強い教え方をする講師も中にはいるからだ。

「ひとまず有名だから取る」、という気持ちで授業を取る人も少なくない。だが、それが危険なのだ。有名だからと安易に取らず、自分に適しているか慎重に調べるべきである。

よく考えて選んだ方がいい理由

有名講師の授業を慎重に取るべき理由は主に3つある。以下で説明するが、誰にでも勧められるわけではない。考え方によっては、知名度は無くても実践的な講師が多い医学部予備校を選ぶべきだろう。

板書をほとんどしない講師もいる

まず挙げられる理由が板書だ。板書は授業の流れを説明する時に使用したり、生徒がノートへ移す際の参考になる。とても重要性が高いのだが、実は板書をほとんどしない有名講師もいるのだ。例えば要点しか板書しない、プリントのみで説明する講師も存在する。ほとんど口頭のみで、何をノートに取るべきか迷う有名講師もいるが、好ましいとはいえないだろう。有名な予備校といえど、こうした講師も一定数はいるため、普段から板書をノートへ移す人は特に注意してほしい。

めちゃくちゃスパルタな場合がある

スパルタ授業をする講師がいることも気を付けるべきだろう。多少厳しくても問題は無い、という人もいるとは思うが、その厳しさのレベルが別次元なのだ。例えば浪人生を貶しまくったり、成績が低い生徒の個人名を挙げ、授業で晒したりする講師もいる。

他にも予習をしなかった時や、後日質問に行ったらブチ切れるなど、スパルタどころか理不尽な講師も少なくない。有名講師の授業を受ける際は評判を調べ、指導傾向を把握しておいたほうが良いだろう。

授業が高度すぎる講師もいる

有名講師の誰もが丁寧に授業してくれるわけではない。講師によっては授業レベルが高すぎて、内容について行けなこともあるだろう。上述の「大学レベルの授業」がそのままデメリットになるのだ。授業を理解できる人なら非常に役立つが、学力がそこまで達していない人にとっては、何を言っているのか分からない授業になりかねない。

確かに有名講師の授業は役立つが、基礎学力が身に付いてないなら知名度をいったん横に置くべきである。有名無名に関わらず、基礎から教えてくれる講師の授業を取ると良い。基礎ができれば、更なるステップアップが可能になる。逆に基礎が疎かだと上記のような事態が起こりかねない。有名講師の授業を受ける前に、自分の学力をチェックするのも良いだろう。

話は逸れるが医学部予備校と大手予備校の学費について知っておくことでどのような授業があって、どういった違いがあるのかを理解することができるため、授業が高度すぎてついていけなくなってしまうという可能性は低くなるだろう。