有名予備校に所属する理科講師【まとめ】

有名予備校に在籍する有名講師【理科編】

物理や化学など、医学部の試験では必ず理科系科目が出題される。センター試験はもちろん、私立の試験でも出題されるため、対策は必須となるだろう。理科系科目が合格を左右するといっても過言ではないが、もし苦手な科目があるなら、以下で紹介する講師の授業を受けてみると良いだろう。

山本義隆

山本義隆先生は駿台予備校で物理を教えている講師だ。主に2号館で授業を行っているが、師の授業は多くの生徒から評価を得ている。板書する際に数色のチョークを使い分け、ハイレベルな授業をするのが特徴だ。予備校講師としての経歴も長く、多くの難関大学合格者を輩出してきた実績も持つ。プリントを交え掘り下げていく授業スタイルのため、各問題をより深く理解できるだろう。

なお、師が執筆した代表作といえば「新・物理入門」だろう。2004年に刊行して以来、数多の学生に読まれたロングセラー本で、駿台予備校に通うなら必須ともいえる一冊だ。もし物理を深く学習したい人は、ぜひ一度読んでもらいたい。

他にも熱学や古典力学など、分野別に様々な本を執筆している。これらは参考書ではないが、入門書として読むには最適だ。分かりやすく書かれているので、書店で見かけたら手にとってみてほしい。

坂田薫

https://www.kaorukagaku.com/

坂田薫先生は駿台予備校に在籍する講師で、化学を教えている。恐らく駿台予備校で一番有名な講師だろう。師は以前河合塾に在籍していたが、テレビなどのメディアにも出演した経歴を持ち、その美貌から全国にファンがいるほどだ。当然ながら今でも人気が根強く、師の授業を楽しみにしている生徒も多いという。男子のみならず、女子生徒のファンが多いのも特徴だろう。

もちろん師の授業も評価が高い。石川正明先生の教え子であったことから、講義スタイルは師とほぼ同じだ。板書を中心に授業を行い、時間を延長するようなことは無い。特に指導方法が丁寧で、化学が苦手な生徒でも理解できるよう、1からじっくり教えてくれる。決して授業のレベルが低いわけではないが、高すぎるわけでもない。本当にバランスは絶妙だ。化学が得意な人には少し物足りないかもしれないが、逆に苦手な人ならプラスになるだろう。

なお、師も化学の参考書をいくつか執筆している。入門~上級者レベルまで分かれているので、自分の理解度・学力に合わせて選ぶことができる。もし興味がある人はぜひ一度読んでもらいたい。段階的に学べるため、化学を基礎から理解したい人には最適だろう。

森下寛之

森下寛之先生は、駿台予備校と系列の東大進学塾で物理を教えている。1993年から教鞭を執っているベテランで、トップレベルの授業を行っている。師の授業スタイルは独特で、物理を数学的な解法で説明しつつ、鮮やかに問題の本質を突いてくるのだ。場合によっては高校の履修範囲を超えた授業を行うが、難関校を目指す生徒からの人気が高い。

師の授業レベルは総じて高いため、物理が苦手な人にはチンプンカンプンだろう。逆に基礎が固まっている人なら、ハイレベルな授業を通じて学力を高められる。医学部受験はもちろん、大学でも役立つだろう。そのため、師の授業を受けたいなら物理をしっかり勉強しておくと良い。

なお、師が携わった参考書では「大学入試完全対策シリーズ」(通称青本)だ。同書はセンター試験などの過去問を集めた問題集だが、師は2009年から物理の監修に携わっている。基礎問題から難問まで幅広く揃っているので、受験勉強に一冊購入してはいかがだろうか。

苑田尚之

苑田尚之先生は河合塾に在籍しており、主に物理を教えている。その強烈な個性とカリスマ性から熱狂的なファンが多い。何よりサングラスがトレードマークであり、目立つことが理由といえる。師は以前東進予備校に在籍していたが、その頃から有名だ。物理講師といえば師の名前を挙げる人もいるほどである。

師の授業はエレガンスという言葉が似合う。一般的に物理と言うと、理論やパターンばかりで堅いイメージがあるだろう。だが、師の授業は少し抽象的で、古典物理学に微積を絡めながら各問題を解いていく。その手法に賛否が分かれているが、曖昧な点や妥協をいっさい許さず、明確に問題を解いていく流れは見事である。授業レベルは高めだが、物理が苦手な人でも、師の授業を受ければ物理の楽しさに気づくはずだ。

板書もシンプルで分かりやすい。不要な暗記など余計なことは書かないため、重要なポイントのみをノートに書ける。医学部の受験勉強は効率が求められるが、師の授業を写したノートは大いに役立つだろう。

それから、他の科目の有名予備校に所属する英語講師についても確認しておくといいだろう。