

筆記試験で「読む、書く、聞く」力を、面接で「話す」力を測る英検は、とりわけ、話すことと聞くことが苦手な日本人が実用英語を身につけるという点で重要な役割を担ってきました。特に面接試験(スピーキング)は、face
to face(人間対人間)で行っている点で海外でも高く評価されています。日本の英語教育の一端を担ってきた英検が、海外の大学から熱い注目を集めています。
この、日本人にとって親しみのある英検が、正規留学に通用する英語力判定テストとして、新たな役割を担おうとしています。

財団法人 日本英語検定協会は、2006年度から英検がオーストラリアへ留学する際の英語力の資格として認められたことを4月に正式発表しました。これによりオーストラリアのニューサウスウエールズ州政府教育機関であるTechnical
and Further Education(以下、TAFE NSW)と同州立ハイスクールに留学できることになりました。TAFE
NSWは同州内に130校、ハイスクールは300校あります。なお留学の資格として認定された級は、2級以上です。

1. TAFE NSWとは?
TAFE(Technical and Further Education)とはオーストラリアの州政府が運営する公的教育機関です。幅広い分野の専門的技能の教育・訓練を提供し、専門的資格を取得することができます。TAFEはオーストラリアで広く認知されています。TAFE
NSWはニューサウスウエールズ州(NSW)政府によって運営され、オーストラリアの中で最大規模の教育機関です。教育施設はNSW全体で130校あり、約50万人が学んでいます。 留学生に提供される教育内容は「本科コース」と「英語コース」に大別されます。概要は以下の通りです。
(1)本科コース
さまざまな分野の資格を取得でき、大学進学への道も開かれます。特にディプロマという資格を取得した場合にはその取得単位が大学でも認められ、大学での就学期間を短縮することができます。コースによっては大学への進学が保証されるものもあります。
入学資格
日本からの留学生には「高等学校卒業資格」と「英語力」が求められます。「英語力」の基準としては現在、IELTS(5.5以上)またはTOEFL(530以上)が用いられていますが、ここに新たに英検の資格が追加認定されることになりました。
資格の種類と就学期間の目安
*サティフィケート(Certificate):6ヶ月〜1年半
*ディプロマ(Diploma):1年〜2年
*アドバンスト ディプロマ(Advanced Diploma):2年〜3年
*グラデュエート サティフィケート(Graduate Certificate):6ヶ月
(2)英語コース
TAFE NSWには6つの語学学校があり、英語力を向上させるためのコースとして以下のような講座があります。講座のレベルにより入学時に求められる英語力の基準がありますが、ここでも英検の資格が認められることになりました
*一般英語・・・入門から上級の英語学習者を対象としたコース
*TAFE進学準備英語サーティフィケート・・・中級から中級の上レベルを対象とし、TAFEや大学入学資格試験、IELTS試験に備えるコース
*ケンブリッジ試験(Cambridge First Certificate)準備・・・ケンブリッジ英語試験の準備コース
*ビジネス英語・・・ビジネス分野の英語コース
2. 英検資格が認定されるレベル
TAFE NSWへの入学資格として認定されるのは英検2級以上の取得者(留学申込時点で英検資格取得から2年以上経過していない方)です。前述のコースや講座によって求められるレベルは若干異なりますが、概要は以下の通りです。
英検の級 |
TAFE NSWで認定されるコース |
1級 |
本科コース(アドバンスト ディプロマ/ディプロマ) |
準1級(上位) |
本科コース(アドバンスト ディプロマ/ディプロマ) |
準1級 |
英語コース |
2級 |
英語コース |
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